ボートレース
昨日、日曜日、大学生の息子のボートレース(クルー)を見に行く。
1800年代にイギリスのオックスフォードやケンブリッジではじまり、1800年代中頃になると米国のハーバード大学やイエール大学でもレースが行われるようになる。歴史のあるチームスポーツとして有名。
前の晩に息子の好きなパンプキンパイを焼き、朝早起きをして2時間かけてニュージャージー州のプリンストン大学における試合へ行く。紅葉の中、静かな波のない川をすーっと滑るようにしぶきひとつあげずボートが走って行く。心が本当に癒される。聞こえるのは、ボートをこぐ人たちに指示をだすコックス(短涎長)の声だけ。ボートの8人の動きが一体化し、呼吸も一緒にしているよう。でも近くにきて、通り過ぎて行くとき、全員の熱気がつたわってくる。息子の乗ったボートがでるレースが始まる。5キロをだいたい10分ぐらいで走りきる。28校の大学が競い合うトーナメント。28のボートがどんどん前をすーっと通り過ぎて行く。ボートレースの観戦ほど、観戦者にとってむなしいものはない。どんなに良い場所を選んでも実際にボートをみられる時間は3分ほど。2時間かけて行っているのだし、目を・にしてなんとか息子をさがそうとする。でも皆同じようでわからない!!!でもどこかに息子が乗っていると思うと、それだけで興奮。3分の至福というか、興奮。そして走って、レースのゴールまで行く。ボートをひきあげるのもチームワークが必要。想像するより大きいボートを川から引き上げ、全員でかたづけるのをみるのもいつも感激する。単純な親ばか。何度みてもあきない。
朝6時半から凍えながら週5日間、または6日間、川でこつこつと練習、午後は筋トレ。練習の厳しさの話を聞くと、どうしてそこまで、と思ったりもする。でもその練習の効果が滑るように川を走り、まったく無駄なく美しいボートの走りを生み出している。
結果は?と息子に聞く。「今日はびりじゃなかった!」
また今朝も6時半から練習は続けられている。
久美子